dancept2の日記

あやしうこそものぐるほしけれ

RaceBets.com:ネット時代の馬券販売と「グローバル化」その三・三/ IFHA パリ会議のセッションのことなど

やはり JRA の海外サイマルキャスト売り上げは注目なのだろう(下記参照)。ブックあたりが報じてるのだろうが、10月2日第51回 IFHA(国際競馬統括機関連盟)年次総会で「国際戦略:地域市場からグローバル市場への移行(INTERNATIONAL STRATEGY: Transitioning from a local to a global market)」 と題するパネルディスカッションが開かれ、JRA 後藤理事長がパネリストとして「日本のサイマルキャスティング(海外レースへの賭けのための JRA サイマルキャストの開発)(Japanese simulcasting (The development of JRA simulcast for betting on the overseas races ))」と題した講演を行なった模様(約15分)。JRA の位置付けや法整備のはなしなどから説き具体的なノウハウについてはあまり言及が無かったような。出席者にどの程度参考になったのかといえば?な気がするのだが広報にはなったでしょうね。

「第51回国際会議(2017年)」(51st International Conference (2017)

「第51回 IFHA 会議パワーポイント・プレゼンテーション - パート3 」
(51st IFHA Conference PowerPoint Presentations–Part 3)「 IFHA 2017 - オープン・フォーラム - セッション3 - YouTube後藤氏の次に登場したドイツ・トート( German Tote Service- und Beteiligungs GmbH )に出資もしている PMU(フランス場外馬券発売公社)は手広くやってますな。2016年は競馬への全ての賭けのうち既に「輸出」が12%、「輸入」で9%を占めていると(上掲パワポ、スライド38)。なにか下記の数字と内訳が合わない気がするが、PMU については RaceBets.com の方でちょっと触れる(予定)。しかし YouTube ひと月経って再生 115 回と少ない。業界関係者以外で観に行くヤツもそんな居ないか(苦笑)。

なお総会では、ブレグジットの影響についてのセッションも開かれた模様。1960年代からのイギリス、アイルランド、フランスのヨーロッパ競馬三大国による三国協定(TPA)が消えれば、その他の国々も多大な影響を被るというサラブレッドと乗用馬に関しての「痛い話題」。馬の自由な移動も制限されるという訳だ。三国は新たな「システム」を構築する必要があると。


その三で RaceBets が2010年にマルタに移転したことに触れた。話題がそれたり当方が浦島なこともあってなかなか進まないのだが

関連して、その二年後、2012年にレーシングポストが以下のような記事を掲載していた模様なので、こちらにもちょっと寄り道。一連のエントリでお世話になっているジャパン・スタッドブック・インターナショナル:JAIRS 「海外競馬ニュース」より。

今さら五年前のハナシではあるが、いろいろとツッコミどころというか考えさせられる内容ではあった。

 ヤコブス氏は、最近制定された法案により、課税を避けるために海外拠点を巧みに利用していたブックメーカーからの収入が増加することを望んでいる。

 しかし、ドイツのパリミューチュエル賭事を通じた賭事を促進するいかなる努力も、場外馬券売り場がドイツ全土で約50ヵ所しかなくインターネット賭事も制限されているために、妨げられている。

「インターネット賭事も制限」されとるんですな(五年前だが)。が、「制限」があるのはまぁ当たり前なのでとくべつな「制限」かとも想像するが、この記事ではそこいら辺の詳細は報じられていない。ドイツのギャンブル事情についてもまったく不案内かつ例えばサッカーくじが主催者側にどの程度の収益をもたらしているのかも存じぬが、そちらの「制限」とはどう違うのであろうか。そういえばヨーロッパでサッカーに次ぐ人気と伝え聞く自転車ロードレースへの賭けはどうなのであろう。こちらも古いのだが、次の記事によればドイツは、「欧州最大の賭事市場の1つとなりうる」なのだそうである。

「場外の少なさ」もどうか。規模はともかく、JRA の WINS だってそんなもんだろう(こちらで数えたら43だった)。

で、RaceBets も、ベッターテインメント社の100パーセント子会社として「海外拠点を巧みに利用」するのに用いられたというところか。その三で触れた通り「同年に」となっていたが、「課税を避けるため」マルタに移転したところをそうはいかんとばかりに German Racing が出資したことも考えられるが、40%とはいえ出資後みすみす移転させてたりしたとすると結構マヌケである。利益相反するがトータルで得と見たか。「バーデンバーデン競馬場の復興の立役者」ヤコブス氏は、「最近制定された法案」で、こうしたブックメーカーからの収入増に期待する。ところがその三か月後(ここでの「新しい法律」というのがヤコブス氏が期待していた法案とは限らないが)、2012年11月8日付けの記事が下記なのである *1

(続く)


*1:追記:「国内のスポーツ賭事への賭金に5%課税するドイツの新しい法律の導入」を受けての動きではあるが、「特例扱い」を求めていた、しかも業界を揺るがした(?)ベットフェア社の「エクスチェンジ賭事」についてなので、本件とはまた別の見立ても必要なことがわかった。ベッティングエクスチェンジ(betting exchange)またはベットエクスチェンジ(bet exchange)についてもあとでちょっと触れる(予)。

2018年英国ダービーのアンティポストとドキュメンタリー『グローバルインパクト:日本のサラブレッドの台頭』:ネット時代の馬券販売と「グローバル化」その三・二

本題になかなか戻らないのだが、またまた寄り道。サクソンウォリアー Saxon Warrior (JPN) がレーシングポストトロフィーもぶっこ抜いて RaceBets の英国ダービー2018オッズは9対1から5対1となり単独一番人気。少し差のある3着に敗れたザペンタゴン The Pentagon (IRE) が9対1から11対1となったが二番手キープ。以下前回同様のリンク。「ダービー・ベッティングオッズ | 競馬」(オッズチェッカー)

The Derby Betting Odds | Horse Racing | Oddschecker

(上記のアーカイブ(archive.is) ※ ブックメーカー名が飛んでいる)archive.is: The Derby Betting Odds | Horse Racing | Oddschecker

で、そこらへんの動画見ていて出てきたのが下記の「ドキュメンタリー」(52分11秒)。この一連のエントリに相応しいタイトルではないか。そしてタイトルからも想像されるように、サクソンウォリアーにも大いに関連のあるフィルムなのだった。

『グローバルインパクト:日本のサラブレッドの台頭』

アップしてるのはアローフィールドスタッド(Arrowfield Stud)、ということでここでピンと来る方も多いのだろうが、当方はなんだっけと。途中で再生止めてチャンネル・ページ見に行くとリンク先に www.arrowfield.com.au とある。ドット au 、あー、オーストラリア。ホーリックス(はニュージーランドだが)やベタールースンアップの JC や、後者のトレーナー出て来てたな。クリックしてみるとドドーンと

"REAL IMPACT"

の文字。なるほどシャトル繋養先で。デインヒルやラストタイクーンの名門牧場、ホームページも気合入ってますね。なるほど、なるほど「日本の台頭」≒ 社台の台頭とはいうものの、ずいぶん「ヨシダ・ブラザーズ」フィーチャーしてるなとは思ったんですわ。こりぁ製作全面協力ですな合作だとしてもおかしくない。以前、社台スタリオンステーションからフジキセキクロフネフレンチデピュティなどが繋養されたが、2007年の馬インフルの影響で途絶えていたのがここへ来ての復活ということらしい。2017-18シーズンはモーリス、ミッキーアイルも繋養したということで、要するに日本のシャトル種牡馬の CF ですな。それでも近年の日本競馬の紹介フィルムとして悪くないんぢゃなかろうか。「ハイテク」が強調されたりする。ノーザンテーストと猫の写真も初めて見た(笑)。エンドロールには Sky Racing Production 2017 / In Association with Arrowfield Stud のクレジット。Sky Racing というのはオーストラリアの競馬やドッグレース専門の放送局らしく、いくつかチャンネルがあるようだが、最初に戻るとタイトルバックに "Sky Thoroughbred Central" とある。海外レースなどを放送するチャンネルのようで、ここで放映されたプログラムだったのだろう。

フィルムでジャパンカップ創設が契機となったといったことを合田氏が語っているが(たぶん(苦笑)*1 、当時は絶望的な雰囲気も漂ってましたなぁ英国ダービーの一番人気を送り出すことになるなど思いもよらぬことでござった。なにかの座談会を憶えておるのだが、今年亡くなった山野浩一氏はけっこう楽観的で、開放を進めてレースにステータスを与えれば日本の生産馬にも海外から買い手が付くようになる、なるべき等発言すると、なにを世迷言を的な雰囲気になった。白井透氏などからは、いやいや日本の土壌は火山灰質で強い馬などつくれない、解放などとんでもない、といったようなやり取りが交わされてたように記憶している *2

ここで生産の「グローバル化」についてまで話を広げるのは手に余るが、JC 創設に始まる「改革・解放路線」が、バブル経済にオグリ・ブームなどにも後押しされ推進されていく。1997年に JRA の売り上げは4兆円を超えてピークを迎え、シーキングザパールタイキシャトルが活躍したのが1998年。すでにバブル経済は崩壊していた。構造改革ブーム。生産頭数は減り続け、「日本のサラブレッドの台頭」の陰で「零細」生産者のみならず、多くの名門牧場も姿を消して行った。起死回生を掛けたラムタラの失敗などもあった。社台グループへの寡占がますます進んで行く。現在の競走馬の生産頭数は1972年レベルである *3 。こうした側面をこのフィルムが伝えるはずもないが、競馬というスポーツの世界が、「グローバルな」競争に晒されていくのはやむを得ない趨勢だったろう *4

「日本の台頭」も、逆に日本の経済規模に近いポジションを遅まきながら(火山灰質のせいかは知らぬが)& 経済的地位は低下し続けているものの、得つつあるといったところではないか *5 。中国の存在感てどうなのかしらん *6

(続く)


*1:そのだいぶ以前から世界に通用する「強い馬づくり」という標語があったくらいで、JC を契機とするのも細かいこと言えば少々違うのだが、実際結果を目の当たりにして絶大な「インパクト」があったのは事実だ。当時は日本の馬に公式(?)のラテン文字表記がなく、JRAモンテプリンスを Monte Purinsu などと表記して叩かれるといった笑えない話もあった。ちなみに第一回にダービー馬は出走してないし、勝ったメアジードーツは GII ウイナーだった筈よね。

*2:山野氏は左翼的な思想の持ち主だったとおもうがこと競馬については一貫して新自由主義的態度でしたな。左翼思想と新自由主義の親和性云々は別にして、なにごともバランスのもんだいということでもある。

*3:年次別生産頭数」(生産関連統計:日本軽種馬協会)。ピークは1992年。

*4:というかそれでも世界的に見れば高賞金にも支えられ恵まれた環境にあるということなのだろう。日本の生産界の「構造変化」についてはいろいろと研究もあるのだろうが未読、機会があれば読んでみたい。

*5:追記:こちらも参照。

*6:追記:やはり、「至高の目標」(タタソールズ社会長エドモンド・マホニー氏)である。下記参照。

RaceBets.com:ネット時代の馬券販売と「グローバル化」その三・一 +2018年英国ダービーのアンティポスト

(競走馬関係については、たまに当方のかなり特殊な基準でチェックしたりしてはいたのだが *1 、ここ何年ものあいだ競馬に関する情報にはまったく疎い。i - 競馬(?)もだいぶ進展しているのでありましょう。以下周知のような気もするのだが、「その三」RaceBets.com 続き)本家のホームページにツイッターのリンクがあったので試しに行ってみると、ジャパンカップに関するツイートが開いた。

一瞬へーっとおもって再生などしたのだが(府中のようすはともかく引き過ぎでなんだかよく分からない) Ito?、2015年でした。前回触れた同社広告サイトには

日本の競馬に賭けることは出来ますか?

RaceBetsでは、40カ国からの競馬レースを取り扱っており、日本馬が参戦する多くの重賞レースもカバーしております。世界中のレースはRaceBetsで!

なにか質問に噛み合わない回答が掲載されているのだが、「日本の競馬」も販売しておるようである。日本で買うと法的にどうなのか?だが、後述の通り JRA のオッズなので買っても配当的メリット・デメリットはない。追記:というのは「その四」で触れる「ブックメーカー・ベッティング」の分で、ほかにもオッズ提供を行なっていた。「その四.二」参照。と、ここまでで既にけっこう長くなった。本題の方も長くなりそうで、いったん本題?を離れる。というか、こんかい本題に入る前に脇道に逸れて終わる(笑)。

上記 RaceBets も、エプソムダービー2018のアンティポストを受け付けている。

現時点でサクソンウォリアー Saxon Warrior (JPN)(父ディープインパクト、母メイビ―  Maybe (IRE)、母の父 Galileo (IRE) )が、ザペンタゴン The Pentagon (IRE)(父 Galileo (IRE) 、母 Vadawina (IRE) 、母の父 Unfuwain (USA) )と9対1の横並びで一番人気なんですな。オッズチェッカーのオッズ一覧へのリンクも貼っておく。ことしも凱旋門賞は遠かったが、いっぽうでこれはこれで感慨深い。

サクソンウォリアー母はモイグレアスタッドステークス(G1)の勝ち馬とな。ディープインパクトガリレオというのはけっこう相性良かったのではなかったか。ザ五角形の方はインブリードが目に付きますがアンフワインはとうぜん好きな種牡馬だった(笑)。

ガリレオとハイクレア Highclere (GB) などが共通する。いずれもオブライエン厩舎。「ダービー・ベッティングオッズ | 競馬」(オッズチェッカー)

The Derby Betting Odds | Horse Racing | Oddschecker

(上記のアーカイブ(archive.is) ※ ブックメーカー名が飛んでいる)archive.is: The Derby Betting Odds | Horse Racing | Oddschecker

というか RaceBets 同率四番人気までの五頭はすべて同一厩舎、同一馬主だった。べたなネーミング(テシオ風?)のアメデオモディリアーニ Amedeo Modigliani (IRE) (15対1)とグスタフクリムト Gustav Klimt (IRE)(17対1)もガリレオ産駒、ネルソン Nelson (IRE)(17対1)の父もガリレオ産駒のフランケル Frankel (GB) 。馬主は、想像が付く方も多いのだろうデリック・スミス氏、ジョン・マグナー夫人、マイケル・テイバー氏のトリオ。オブライエン師の娘マグナー夫人あるいはクールモア総帥の夫のマグナー氏(マンUの元大株主)はモジリアニが好きなんだろう。リンク先で S. Magnier 名義の Modigliani (USA)(父 Danzig (USA) 、テトラークステークス)が出てきた。


*1:下記参照(苦笑)。

 

RaceBets.com:ネット時代の馬券販売と「グローバル化」その三

ことしの凱旋門賞も残念な結果だったが、当方会員でないので無関係ながら、JRAのサイマルキャスト投票は日本馬が人気を集める筈で、エネイブルに行った方はおいしい馬券だったのだろう、とおもったのだがセパレートプールの現地 PMU の配当より低いのだった(単勝)。下記に PMU へのリンクもある。
国内の大レースに比べればコアなファンしか手を出さないということかもしれないが、今回は一番人気での決着/低配当ということもある。現時点ではまだサンプルが少ないが、ここまでの傾向もどなたかしらべて指摘してるんでしょう。


さて、GaloppOnline.de や Turf-Times.de のレース記事には「ビデオを見る(リンクは外部です)」があり、クリックすると RaceBets.com というブックメーカーのサイトへ誘導される。

そんなんで(というのは下記参照)、

こちらの、ドイツと思しき(後述のとおり現在は違った)オンライン・ブックメーカーは、どのようなしくみのベットを提供しているのか。ちょっと覗いてみた。珍しくもないのかもしれないが、よく見ると日本語に対応している。

日本語の広告サイトも存在していた。ミナリク騎手やシールゲン調教師が推薦。「利用者の声」は、いずれも2014年10月、レース提供実績も2014年のデータということで翌2015年あたりに開設されていたか。いかにもオンライン広告といったふうで正直微妙なのだが(更新もされてなさそう)、「40カ国からの競馬レースを取り扱って」いると。ふむ。だがしかし、ここではそれより何より、

RaceBetsは、1826年に発足したドイツ競馬協会を主要株主とした、ドイツで最大の競馬専門ブックメーカーです。

なぬ?。

RACEBETS.COM - すべての競馬はここにある!

Racebetsは、オンラインギャンブル業界において最も信用されているブランドのひとつで、ドイツで最も長い歴史を持つスポーツ団体、ドイツ競馬協会(1826年設立)によって所有されています。

RaceBetsは、2005年に聡明で志をもった三人の若者によって、デュッセルドルフで創業しました。2007年には、ドイツで最大のブックメーカーとなり、2010年にドイツ競馬協会が主要株主となりました。

これは、RaceBetsの利益は、ヨーロッパの競馬業界に再投資されることを意味します。

RaceBetsは、EUの法律に基づき、ヨーロッパで最も信頼のあるマルタロッタリー&ゲーミングオーソリティ(LGA)によって規定を定めております。

GamCare Lotteries and Gaming Authority Malta Gambling Commission

本家のサイトに戻って「当社について」を確認。「ドイツで最大の競馬専門ブックメーカー」なのだが、英語版 "About Us" が詳しい。まぁこのエントリのタイトルのとおりのようなことで、そういうことなんだろう。同様の記載があった。

前回も苦言を呈したが(当方の読解力はともかく)、なんだよ NDR 、といったところなのだが、話はそう単純ではなかった(売り上げを海外のオンライン・ブックメーカーに持っていかれたと報じていたが、「同[2010]年ドイツからヨーロッパの主要なオンライン・ゲーム拠点であるマルタに移りました」ともある)。

イギリスのオンライン・ギャンブル/ゲーム業界向けのウェブ・マガジン(らしい)、『iGamingビジネス』の2016年12月8日付けの記事。

「Betsson、RaceBets 買収により競馬サービスを強化 | iGamingビジネス」
3,400万ユーロ(3,660万ドル)から4,000万ユーロで取得と。ふーむ。German Racing は手を引いていたのか。100%取得とは書かれていないが、部分的ならそう書きますわな。当の German Racing のサイトで検索してみると、前日7日のニュースにこの件が掲載されていたのであった。

「RaceBets インターナショナル Ltd 、新しい株主とともに - GERMAN RACING」

RaceBets インターナショナルは Bettertainment GmbH[ベッターテインメント]の100%子会社で、後者に(Direktoriums für Vollblutzucht und Rennen、DVR[サラブレッド生産および競走管理委員会]が設立した German Racing こと DG Deutsche Galopprennsport Beteiligungs GmbH & Co. KG[DG ドイツ競馬持株会社]が出資している)DVR Wettbetriebs GmbH[DVR ベットオペレーション]が約40%出資していた、ということらしい。先の広告サイトに2010年にドイツ競馬協会が主要株主うんぬんとあったが、2010年の投資は4倍の収益をあげたということになるそうである。

よくある、替わりに Betsson に出資といったことも報じられてはいない模様。いずれにせよ RaceBets への German Racing の関与はなくなったようだ。上記 RaceBets の「当社について」や広告サイトは言及していないのだが。

という訳で、例によってひと周りして元に戻つてしまつた(苦笑)。長くなったので元の RaceBets の賭けのしくみについては別に。(続く)

ネット時代の馬券販売と「グローバル化」その二

その後下記のような記事を目にして、やはり当方のとんちんかんを自覚(汗)。そんなんで以下関連するいくつかの記事を集めてみた(はじめから調べろって…)。

イギリスのブックメーカーの主催者への納付は「売上げの1%?」などと書いたが、年間240ポンド、下記記事のレートでは約3万3,600円なのであった(場内で商売してたりでほかにも支払いはあるのだろうが)。殿様商売、下々の者は好きにやっておれといったところか。

記事では1961年以来なのか、これでも値上げされてきたのか不明だが、このたった(?)3万3,600円/年の賦課金の海外流出を防ぐという目的で「改革」が行われる(た)としている。約9,000万ポンド(約126億円)の還元になるそうだが、海外流出を名目に(EUの国家補助規制も逆手にとって)ようやく賦課金アップを実現したという印象も受けるのだが??。

ここで元のエントリの本題、ネット時代の「賦課金支払いの減少」だが、「メディア権料やストリーミング料の増加により適切に補われてい」る、というのがイギリスのブックメーカーの主張。

で、NDRの記事に戻ると、ドイツの主催者は海外のブックメーカーから賦課金を徴収しておらず、「この10年間大幅に増加してき」ている「メディア権料やストリーミング料」も受け取っていないということか。当方も無知なのだがNDRも、ブックメーカー方式主体のイギリスが取り組んでいるこうした動きに言及しないのもどうか。EUの「国家補助規制」の立場から言及しなかったのだ、というのもうがち過ぎだろうが(笑)。

とはいえ「サイマルキャスト」= 同時放送権込み馬券販売の契約はわかりやすいが、レースはどっかで観てよんと馬券だけネット販売してるブックメーカーはいないのであろうか?(ノミ屋は置く)。その場合EUの国家補助規制以前に、じゃ今度からライセンス料取るからヨロ~とドイツの主催者が海外のブックメーカーから「賦課金」を徴収できるものなのか、逆に少なくともEU領域内では保護されていそうなものではあるのだが、この手の使用料(?)の「保護」がどうなっておるのかいまいち?なのであった。

この辺りに関して大分古いが2008年のこんな記事は発見(以上レーシングポスト紙/ジャパン・スタッドブック・インターナショナル:JAIRS)。

同じく2008年のアメリカについての記事(サラブレッドタイムズ紙/JAIRS)。ライセンス料取るからヨロ~ではなく逮捕者が出る事態。「歓迎していない」というだけで違法と決めつけることが出来るのか詳細不明なのだが、約10年経っても手をこまねいている(?)NDR報じるところのドイツの状況とは随分と違う。

ところで、2016年の凱旋門賞では、日本「国内売り上げの3%前後」が「現地主催者」フランスギャロへの「手数料」となった模様である(nippon.com)。

「3%前後」のソースは示されていないが、下記10年前のアメリカの状況に関する記事にも3%とある。むかしアメリカで他競馬場の場外販売が拡大とか報じられたときには、そりゃ場外販売しなきゃ限界あるだろ程度の認識だったが(あほ)、JRA(とNRA)が独占している日本と、同じパリミュチュエル方式同士のプールの話ではあっても独立採算のアメリカでは、状況がまったく異なる。売り上げが増えたのは良かったが3パーぢゃ不公平じゃね?という記事(ブラッドホース誌/JAIRS)。必要とされる新たなモデルとは、要するに共同プール方式ということですな。そうはいっても国外、そしてなにより日本の馬券購買力はものすごい規模であり、かつこの分野は中国での商売が見込めない(そういった意味でも香港は重要か)。セパレート・プール方式であるにせよ下記のような動きが出て来ると(World Race News.com(WRN))。

最後に、国会では2016年8月に下記のような質疑もあった模様(衆議院ホームページ/内閣衆質一九一第三七号)。いきなり共同プール方式を持ち出す柿沢未途議員の意図もよくわからんですが(質問六)。

カティア・ブニアティシヴィリの『展覧会の絵』

大してネタがある訳ではないのだが、じつは当方こんなの

アップしてたりする(休止中)のはまた別に触れるとして、チト残念な音の状態はともかく演奏はもちろん万全、完成度の高いものであります(同じころザルツブルクで演奏したベートーヴェンの31番も手元にあり後期ソナタに開眼させられた思い入れのある演奏なのだが未アップ)。

で、アップした中から上記を取り上げたというのも、さいきん YouTube おすすめクリックで軽くショックを受けたこちらの演奏。

爆発的なルックス演奏で大人気のカティア・ブニアティシヴィリ。こういうテンペラメントな演奏はやっぱ女性のものですねぇ。こういう曲だけに(?)やりたい放題、というより、いつもの彼女なのでしょうけど、メカニカルな技術があったところで誰もがこういう演奏ができるというものでもない。あっちこっちビックリさせられるが、曲への共感没入というよりも、その表現意欲とでもいうのでしょうか圧倒されます。

カティアとユジャ・ワン(同い年だそう)の連弾もあったので貼っておきましょう。情報に疎い当方だが、当代一の人気ピアニストの競演でありましょう。抜群の音楽的運動神経をお楽しみください。

バリー・ホワイト/ラブ・アンリミテッド・オーケストラ「愛のテーマ」などスカイ系3題

悪いことに YouTube サーフィンが止まらないのだが(苦笑)、「クロスオーバー」(前エントリ)でおもいだすのは「今日いちにちのエピローグ」こと『クロスオーバーイレブン』(NHK-FM)ですわね。アジムス *1 の『ライト・アズ・ア・フェザー』(1979年)より「フライ・オーヴァー・ザ・ホライズン( “Vôo Sobre O Horizonte” )」。(トラック4、15:25 - )

この曲、別というかオリジナルのバージョンがあり、同番組でも使われていたと今回知った(当時はまだ聴いていなかったのか記憶なし)。1977年の『涼風( “Águia Não Come Mosca” )』収録。こちらの方がずいぶんとブラジリアン・テイストが強いですね。

嗚呼なつかしや、同じくテーマ曲につかわれていた、こちら(わずかに記憶あり)にも行き当たった。オンエアされてたのを聴いて以来ではなかろうか。茂木由多加、「スカイ・ラブ」。

となると城達也さんの『JET STREAM』から「ミスター・ロンリー」の流れになるのだが、我々世代としてはこちらも探さずにはいられない。バリー・ホワイト/ラブ・アンリミテッド・オーケストラ「愛のテーマ」。この猛烈な郷愁はなんなのか(笑)。ワウワウ・カッティングが目立ちますが、よく聴くとそのバックでのミュートしたギターもいいですね。

*1:そいや “Azymuth” てポルトガル語だと「アジムチ」でしょうかね英語でも “Azimuth”(方位角、カセットデッキの調整なんかで出てきた)はアジマスとカナ当てされる。彼らもデビュー当時は “Azimuth” と名乗っていたらしい。