dancept2の日記

あやしうこそものぐるほしけれ

ブリティッシュ・パテの古いオーケストラ映像から(その二:1920~40年代)

下記続き、前回「けっこうな数」と書いたが、さすがに二十年代の映像は少ない。

dancept2.hatenablog.com

パテのサイトはレスポンスがいまいちで、はてな標準の「ブログカード」ではリンク切れになりやすい。(同タイトルで)YouTube にあったものはそちらを埋め込みでリンクした。なお、パテのサイトはタイトル末尾の年を含めるとサイト内検索に引っ掛からないようだ(各動画ページのタイトルの年はリンクになっている)。

www.britishpathe.com

また、オーケストラの配置に触れているがザッと見ただけで(かんじんのヴァイオリンとヴィオラが識別し辛い)、楽譜等には当たっておらず適当である。


Camera Interviews - Sir Henry J. Wood - The Famous Conductor (1926)

ヘンリー・ウッド指揮王立音楽院管弦楽団/クィーンズホール管弦楽団

音声なし。ヘンリー・ウッドはすでに1911年にいわゆるストコフスキー配置を行なっていたとされるが、ここでもクィーンズホール管弦楽団(ともわれる、同ホールでの映像)との演奏でチェロ右翼(かみ手)/コントラバス右後ろなのがかくにんできる(さいしょの王立音楽院とおもわれる方はオケがよく見えない)。よくみるとクィーンズホールのオケにはこの時点で女性の団員がいるようである。続いての指揮姿を捉えたショット、アイコンタクトを送っているのがよくわかる(服装が変わっているので別の機会とおもわれ)。パテのサイトの説明記事欄「発行日(ISSUE DATE)」は1926年10月11日。

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CZECHOSLOVAKIA: ARTS: 500 Czech musicians at Prague festival (1928)

指揮者、オーケストラ不明

音声なし。チェロ左の両翼配置、ビブラート掛けてるのがかくにん出来る。

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Arts / Germany: Berlin Arts, Opera And Theatre Festival, Performing Arts Being Showcased, And Shots Of Entertainment Managers 1928

エーリヒ・クライバーヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団

音声なし。説明記事には「指揮者」としかないが数秒ずつ登場。有名な、ワルタートスカニーニ、エーリヒ・クライバークレンペラーフルトヴェングラーが一堂に会した写真はこのときか(翌年のニューヨーク・フィル欧州ツアー時、等の記述も見掛ける)。記事にフェスティバルは1929年5月19日から6月23日に開催されたとある。パテのサイトの「発行日」には1929年1月1日とあるのだが、月日不明の場合1月1日が入る<仕様>?(もっとも、年だけ表示されている動画もあった)。

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Austrian national fete week--outtakes[サウスカロライナ大学図書館

1929年6月2日、フランツ・シャルク指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(「その一」でご紹介の映像)チェロ/コントラバス左のヴァイオリン両翼配置、再生ピッチが高いこともあり指揮ぶりはややぎこちなく(?)見えたりする。

digital.tcl.sc.edu

Germany / Arts: Austrian Composer Franz Lehar Is Congratulated On His 60th Birthday 1930

フランツ・レハール指揮

音声なし、24秒。レハール六十歳の誕生日。ベルリン?。

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Edith Lorand (1931)

エディット・ローランド:ヴァイオリン/指揮エディット・ローランド・オーケストラ

ヨハン・シュトラウスことエディット・ローランド。盛り上がりますね。説明記事によればイベントの場所は不明。オケのメンバーは十五人くらいか。弦楽器ビブラート。

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Enthusiasts (1931)

ウェストミンスター・シティ・スクール・オーケストラ

最年少メンバーは11歳、説明記事にロンドンおそらくパテ・スタジオとある。コンサート・ミストレス(?)がビブラートを掛けているのが見える。

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Sir Dan Godfrey (1931)

ダン・ゴッドフリー指揮ボーンマス市立管弦楽団(Bournemouth Municipal Orchestra)

ボーンマス交響楽団、ゴッドフリーは創設者。チェロ正面/コントラバス右後ろ。弦楽器ビブラート。

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The Master Of The King's Musick Sic (1931)

エドワード・エルガー指揮ロンドン交響楽団

自作自演、ロンドンの HMV スタジオでのレコーディング光景。チェロ左から正面/コントラバス正面最後列。右側のチェロがビブラート掛けてるのがよく見える。「発行日」1931年12月1日とあり、タイトルにも1931年とあるが、大手ショップサイトが掲示している EMI が復刻した『威風堂々』の CD のデータとは微妙に合わないような(ここでは「希望と栄光の国」のみ、この日の演奏がリリースされたとは限らない&レコード会社のデータもけっこう間違いがあったりもしますが)。

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BBC Symphony Orchestra (1932)

エイドリアン・ボールド指揮 BBC 交響楽団

ロンドンのランガムプレイスにあったクィーンズホールでの演奏。長~い指揮棒。チェロ左/コントラバス右後ろの両翼配置。「希望と栄光の国」に入ってからの1分40秒あたり、チェロやコントラバスがビブラート掛けているのが見える。

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The British Women's Symphony Orchestra (1934)

グレース・バローズ(Grace Burrows)指揮イギリス女性交響楽団British Women's Symphony Orchestra)

クィーンズホールでの演奏。Wikipedia 英語版 によれば、この名称のオケは何度か結成されているが短期間しか存在しなかったらしい(映像のとおり男性も含んでいる)。よりによって(?)『ドン・ファン』。チェロ/コントラバス左の両翼配置、弦楽器群ビブラートかくにん出来る。バローズの指揮アクションがずいぶん大きい。

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Finnish National Orchestra (1934)

イェオリ・シュネーヴォイクト(Georg Schneevoight)指揮フィンランド国立管弦楽団(Finnish National Orchestra)

ヘルシンキ・フィルとおもわれる。こちらもクィーンズホール。チェロ右翼/コントラバス後ろ正面から右のストコフスキー配置。3分過ぎコントラバスがビブラート利かせてるのがかくにん出来る。

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「発行日」1940年2月19日の『フィンランディア』。上と同じときの演奏とおもわれる。

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Famous Orchestras (1937)

フェリックス・ワインガルトナー指揮ウィーン・フィル

チェロ中央。本家本元の『青きドナウ』、すっきりとした演奏。1分44秒。

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Bournemouth Orchestra - Tannhauser And Pathetique (1937)

リチャード・オースティン指揮ボーンマス市立交響楽団

チェロ/コントラバス右後ろ、さらにその後ろのひな壇に金管

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上掲は説明記事に "No. 4" とあるように、このシリーズほかにもアップされている。同シリーズ "No. 3"『ローエングリン』。

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Sir Henry Wood (1938)

ヘンリー・ウッド指揮 BBC 交響楽団

長~い指揮棒。1926年同様、チェロ右翼/コントラバス右後ろのストコフスキー配置。冒頭、ロイヤル・アルバート・ホールが映り何百万ものラジオリスナーが放送を聴いたとアナウンスされるが、映像の演奏はアビーロード・スタジオでの録音のよう。

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De Feestelijke Intocht Van H.M. De Koningin Aka Queen Wilhemina Visits Amsterdam AKA Queen Wilhelmina 1939

ウィレム・メンゲルベルク指揮

野外式典でのコーラス/ブラス・アンサンブルの演奏が含まれ指揮姿が数秒映る。Wikipedia 日本語版 にはウィルヘルミナ女王とは不仲だったとあるが、ここでは談笑。「発行日」ブランク、この年の九月にはナチ侵攻。

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Elgars Country Aka Elgar's Country (1940)

エドワード・エルガー指揮

音声なし、「発行日」1940年2月8日だが、この年の演奏かは?。冒頭および後半の指揮・演奏は上掲1931年のレコーディング映像からとおもわれる。クィーンズホール(とおもわれる)でのオケは、チェロ右翼/コントラバス後列正面から右のストコフスキー配置。

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London's Queens Hall (1942)

エイドリアン・ボールド指揮 BBC 交響楽団
エドワード・エルガー指揮

空襲で破壊されたクィーンズホール。パテのサイトの説明記事に、BBC 響が演奏する戦前のショットとある。こちらの映像の方が状態は良くない(?)が、上掲1932年の同じくクィーンズホールでの『威風堂々』同様チェロ左/コントラバス右後ろの両翼配置。後半の演奏シーンについてはオーケストラ名の記載なし、上の1940年のエルガーの映像で一部使用されているようだ。チェロ右翼のストコフスキー配置。サムネも上の動画のそれとほぼ同じシーンから取られている。最後にアナウンスが締めくくる:「ロンドンのクィーンズホールはふたたび立ち上がる」。

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Moscow Concert (1947)

1947年5月12日、ラファエル・クーベリック指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

説明記事によれば「モスクワ800周年記念コンサート」をプラハで行なった?(スメタナホール、タイトルは「モスクワ・コンサート」)。時期的にはプラハの春音楽祭か。チェコスロバキア政変およびクーベリックの亡命は翌1948年。

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Prague Philharmonic In Warsaw (1947)

1947年11月11日、プラハフィルハーモニー管弦楽団(Prague Philharmonic Orchestra)

音声なし、ワルシャワ。こちらも指揮はクーベリックか?。暗くてよく見えないがこのあとの1948年の動画同様チェロ左のよう。

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Maestro Of 9 Conducts A Concert 1947

ピエロ・ガンバ指揮ラムルー管弦楽団

「9歳のマエストロ」のベートーヴェン第五。パリ。チェロ左から正面。

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Czechoslovakian Philharmonic Play For Workers. (1948)

ラファエル・クーベリック指揮チェコ・フィル

プルゼニチェコ)のシュコダの工場らしい。チェロ/コントラバス左の両翼配置。

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Back Stage With Berlin's Great Orchestra Paramount Films Unique Picture. World-Famous Conductor Dr Furtwangler Permits Us To Film Berlin Philharmonic Orchestra Rehearsing For Concert. Brahm's Fourth Symphony Is Brilliantly Recorded In The Excerpt. 1948

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

「その一」で紹介した映像。チェロ正面から右/コントラバス右後列。フルトヴェングラーはたいていこの配置のような。いつごろからでしょうかね。www.britishpathe.com

1,000,000 Th Ton Of Coal And Steel (1949)

パウルヒンデミット指揮ベルリン・フィル

前年六月からソ連によるベルリン封鎖中。1分17秒あたりから2月17・18日のティタニア・パラストでのコンサート告知→リハ・シーンへ。けっこう口やかましいかんじ(?)。チェロ右翼のストコフスキー配置。

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German Newsreel 1940-1949

「発行日」も1940 - 1949。バッハ『マタイ』、最初の方でそのまま演奏シーンになる。指揮はコンヴィチュニー?。ケルン大聖堂での演奏の体になっているが、判別し辛いものの演奏者全景のシーンの照明や柱が教会っぽくないような(?)(1949年ならライプツィヒ?)。

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(つづく)