dancept2の日記

あやしうこそものぐるほしけれ

フェルナンダ・タカイ/「小舟」

いやー今年の夏も実に暑い。はやくもバテバテであります。ここは日系ブラジル人のフェルナンダ・タカイが、爽やかなアレンジで「小舟」をカバーしたPVなどを。日本語化した歌詞のぎこちなさ、発音のたどたどしさに脱力感が増しますがマイナスになってないとおもいます(ブラジル人にどう聴こえるのかは?ですが)。

フェルナンダのことは実はよく知らないのだった(汗)。で、「小舟」は作曲者ホベルト・メネスカルがヴァンダ・サーと演ってるライヴがアップされてたよなと見に行ったんですが(このコンビむかーしむかし、今は亡きよみうりランドEASTで開かれた「ゲッツ・ボサノヴァ」という夏フェスで観たのだった)、こっちが出てきたから、これでいいや(笑)。夏にピッタリではないですか。ボサノヴァのイメージを体現したアルバムから。

おっと「小舟」の方は御大の演奏を貼っておきましょう(1:08:48 - )。バックのやや時代がかったアレンジ(by ジョビン)は好みが分かれるところでしょうけど(当方はビックリ?させられて結構好き)ジョアンはいつものように完璧ですね[追記:動画削除されたので差し替え]。

 

ドイツダービーの暗雲:ネット時代の馬券販売と「グローバル化」

ヴィントシュトースの勝利でいくつか現地のメディアの記事を眺めていたのだが、ちょっと気になるニュース。

ドイツダービーの暗雲 | NDR.de(北ドイツ放送)

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観客12,500人。ダービー開催の売り上げが、今年はハンブルクでのG20悪天候もあって開催が短縮されたようだが、それでも5日間で26万ユーロ。寂しいというか厳しいですね。ネットに売り上げを持っていかれたが、しかもそのほとんどが海外のブックメーカーのため主催者側には還元されない、といったことらしい *1

そもそもネットだろうが実店舗だろうがブックメーカーからの還元なんて少ないもんだと思うのだが(昔イギリスは売上の1パーセントなんて言われてた気が。今はそんなことないとおもうんですが *2 )、ネットの場合は加えて海外勢が強いので、まったく収益にならないということらしい *3

これも「グローバル化の弊害」か(笑)。おかげで気軽にいろいろな賭けが楽しめるようになった半面、そのような環境を提供できる企業に利益は集中し、その企業が海外であれば、地元の主催者に利益は還元されない。

ひっくり返すとブックメーカーは海外レースで売上げた方が得ということに?。

以下このへんのしくみにまったく不案内なので見当違いかもしれませんが、少なくともブックメーカーは売上対象を仕分けて課金されてるんでしょう。例えばイギリスであれば例の「1パーセント」を競馬の主催者に還元するが、議員選挙への賭けの売上を競馬に「還元」したりはしない。

で、もちろんブックメーカーは最終的に利益が出れば(普通なら)法人税を納めますが、イギリスの税務当局はそうやって法人税納めてもらった方が得ですね。ドイツの主催者に「上納」させてしまうより。

あるいは海外主催分も含めて、「競馬は競馬」ということで売上を括って「上納」するのだろうか。これだとイギリスの主催者が儲かりますね。

ドイツの状況を信じるとすれば、各国の競馬主催者は、ここらをうまく調整するしくみを、政府にも働きかけて構築する必要がありそうです。海外分も含めた売上から「上納」されているのであれば、受け取った主催者は国毎に仕分けて分配しあうようにするとか。

この産業を持たせるには馬券売上からの資金還元が欠かせないのは言をまたない。JRAも海外競馬の馬券販売で儲けようとしているように、基本的には各国主催者がいろいろと努力すべきことでしょうけれど(JRAは保護も権限も規模も巨大だからなぁ)。


*1:コメント欄、曰く「もう競馬は時代錯誤」「動物虐待ハンターイ」。

*2:追記)下記エントリ参照。

*3:追記)どうもハナシはそう単純ではない面があるようである。Direktoriums für Vollblutzucht und Rennen(DVR)[サラブレッド生産および競走管理委員会]が設立した German Racing が出資していた RaceBets については下記参照。


祝ヴィントシュトース豪快に差し切る(第148回ドイツダービー)

驚きましたヴィントシュトース(Windstoß (GER))勝ったんですねぇ。

海外に限らずあまり競馬をフォローしなくなって久しいとはいえ、ここ何年かでこんなに嬉しかった勝利はない。たしかこちらの記事で彼の存在を知った。

Thoroughbred Horse Pedigree Query を確認しに行ってみると胸が高鳴った(笑)。その後6月に入ってハノーファーのダービートライアルに出走ということで、結果はわざと見ず(笑)そわそわと YouTube を再生したのであった。

落馬…

前の馬がつまずいたのに巻き込まれてました orz もうがっくりきた。何年かぶりの「追っかけ」でしたからねぇ。翌週ウニオンレンネンで2着に逃げ粘ったが、順調さに欠いて本番が勝てるほど甘くはないようにおもわれ、ダービーの結果を知ったのは1週間くらい経ってからだった。

それでも一応、結果を調べずに再生に掛かりました(笑)。道中どこにいるのやら分からなかったが(最後方でしたね)、こんどは180度反対の結果。いやー直線力入りました。競馬っていいですね(笑)。

当方の勝手な想い入れ独り相撲なんぞにはまったく関係なく、ヴィントシュトースくんは強かった。その名(突風)のごとき末脚。しかしドイツの競馬って、今回のように最後の直線でコース一杯に広がったり、殆どの馬が外埒側で競ってたりするのをけっこう目にする。遠目には芝状態にそれほど内外差があるようには見えないんですけどね *1

父は Shirocco (GER) でヴィントシュトースまで数えて4代連続のドイツダービー馬。母の父はトニービンと同じ Kalamoun (GB) 系の Sternkönig (GER) 。母系は遡るとあの Kincsem (HUN) に至り、名門レットゲン牧場で Tamerlane (GB) 、Prince Ippi (GER) 、Königsstuhl (GER) と代々交配され祖母 Well Known (GER)(ドイツ2,000ギニー、ディアヌ賞2着)に至る(Königsstuhl 3×3、Tamerlane 5×5×5、Auti (IRE) 5×5 を内包)。すばらしい(感涙)*2 。とくに私のような Blandford 系再興をひそかに望む者(笑)にとっては希望の星であります。

※ どなたかリンクで5代血統表埋め込めるサイトご存じないでしょうか?。

 


*1:といいますか最後の直線ほかの馬はともかくヴィントシュトースは芝の色の薄いところを走ってるようには見えますが、これは芝目ですわね。

*2:下記の記事によれば、世間的にはバーデンバーデンの1歳馬セールで1万2千ユーロの値付けでも買い手が付かなかったようだ。ワタシがバーデンバーデンにいれば12万ユーロでも手に入れたね(わはは)。

マイルス・デイヴィス/「ソー・ホワット」

いやーキリキリ来ますね。トランペットよく鳴ってるカンジで好調そうですが、メンバーのソロのあいだ脇に下がって煙草吸ってるときのマイルスの表情も気になる(笑)。(1959年4月2日、ニューヨーク、CBS-TVスタジオ61)

(追記)
1959年4月2日というと、ちょうど『カインド・オブ・ブルー』を録音していた時期なんですね。なんでキャノンボールがいないのかと下記のこちら見に行ったんですが、扁桃痛で休んだらしい。それとアンサンブルのトロンボーンにジミー・クリーヴランドがいるのに気付いていなかった。

テロップのカットインも結構いかすなーとおもったら、ディレクターのジャック・スマイトて『刑事コロンボ』や『警部マクロード』を手掛けた方だった。

実写版『チキチキマシン猛レース』

プジョー208のCM。ちと古い動画のようですが、よく出来てますね。

昔はアメリカのTVアニメ(や実写ドラマ)が、地上波(しか無かったが)でたくさん放映されてました。さいきんのアメリカのTVアニメてどうなんでしょう?。映画と違って昔のような競争力は無いのか。

子供向けのコンテンツて文化的影響度大きいですね。当方も、何よりTVアニメでアメリカの文化(というとチトオーバーだが)に親しんだ気がする。ヨーロッパとなると童話の絵本とかだったかもしれないが。

早くから日本のTVアニメの競争力が高かったというのは幸いだった。なんでそうなったのかは知らないが。